後漢時代において、外戚とともに国家を衰退させた とされる宦官の権力行使形態に着目し、それが皇帝権 力の延長として権力を行使するものであることを解明 した。したがって、儒教的官僚も、通説的に言われる ように常に宦官に抵抗するものではないことを、従来 未使用の『隸釋』の石刻史料より明らかにした。
『史峯』3,1989年10月,1~20頁