1991年度の歴史学研究会の大会報告である。かかる性格上、実証的な側面よりも、後漢時代から六朝貴族制への理論的な展開を重視して、「名士」層の概念規定を行うとともに、その社会的規制力を在地社会との関係より解明し、さらには六朝貴族制への展開を仮説として提出した。
『歴史学研究』626, 歴史認識における〈境界〉Ⅱ 1991年度歴史学研究会大会報告,1991年11月,46~54頁