民間に自然発生的に成立した祭祀が、中国古代の集権国家の形成とともに、次第に国家に収斂されていく過程を論証した。それとともに、中国における初の「儒教国家」として形成された後漢国家において、儒教的国家祭祀が完成され、それが党錮事件を契機に崩壊していくことを孔子廟の石刻史料を中心に考察した。
『北海道教育大学紀要』第一部B 社会科学編 43-2,1993年3月,1~16頁