杜預は『春秋長暦』において、暦法を無視した置閏や連大をあえて拠傳解經法に基づいて行い、公羊傳よりも左氏傳こそが春秋の正しい傳であることを証明しようとした。また、春秋時代の日食を正しく配置する長暦を作り上げることにより、左傳の暦学の頂点を目指したのである
『東洋研究』155,2005年1月,99~122頁